コリーの子犬ラフコリー専門エアウーマン犬舎で生まれた子犬たちの御紹介

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交配に関する間違った認識 13:57
 久しぶりに覗いた他所の犬舎の日記に妙な書き込みがしてありました。
「セーブルとブルーマールの交配は危険ですよ」というものです。

うちのサイトでは何度もセーブルマールについて書いていますが、
セーブルとブルーマールの交配は、セーブルが、遺伝子上、トライの
劣性遺伝子を1本持っているヘテロセーブルである場合は、全く危険は
ありません。

血統書にセーブル&ホワイト(普通にいうセーブルのこと)と記載されて
いるのに実はセーブルマールであるという場合が、セーブルマールの
体色として記載されないJCCではあり得るので、その場合だと、普通の
ヘテロセーブルにブルーマールを交配したつもりであっても、現実には
セーブルマール×ブルーマールになるので、父母犬ともにマール遺伝子を
持つことになるため、メラニン色素の欠乏が重大な疾患をもたらし、耳や
目などに先天的疾患のある子犬が生まれる危険性があるということです。

セーブルマール自体も、(ヘテロ)セーブル×ブルーマールの交配も、
全く危険ではありません。セーブルが、珍しいピュア(ホモ)セーブルという
劣性遺伝子のトライ(トライ遺伝子はセーブル遺伝子に対して劣性です)
遺伝子を1本も持っていないセーブルである場合であっても、生まれる
子犬が全てセーブルマールになるというだけであって、不健全な子犬が
産まれることになったりはしません。


危険なのは、父母犬の両方からマール因子を受け継ぐことなので、
やってはいけない交配は、セーブルマール×セーブルマール、
セーブルマール×ブルーマール、ブルーマール×ブルーマールです。

但し、繰り返しますが、JCCの血統書では、セーブル&ホワイトと記載
されていても、実際には、セーブルマールである場合がかなりあるので
気をつけねばなりません。

なお、両目が茶褐色のセーブルマールは、育ってからでは、普通の
(ヘテロ)セーブル(セーブル&ホワイトというのが血統書上の体色名)や
ピュア(=ホモ)セーブル(血統書名は、ヘテロセーブルと同様にセーブル
&ホワイトですが、遺伝子の上では、ヘテロに対してホモという呼び名が
あるセーブルのことです)見極めがつかない場合が多いのです。

生まれおちた時に、ホモ(ピュア)セーブルもセーブルマールも、普通の
(ヘテロ)セーブルのような背骨に沿って生える焦げ茶色の毛は出ません。
そして、セーブルマールには、灰茶色のようなスポットが、耳のあたりに
見られますが育つにつれて消失する場合もあります。ですから繁殖者が
出生直後に見極めるしかないのですが、素人繁殖では全く気付かない、
あるいは知らない場合があります。


ついでに書いておきますが、パッと見にトライに見えるけど、実は、
ブルーマールの遺伝子を持っているクリプティック・ブルーというのが
たまに生まれます。身体のほんのわずかの部分、たとえば、耳の端
などにブルーマールのまだら模様が入ります。私は、1度だけ見たことが
ありますが、たぶんほとんどの人が、トライと間違うだろうと思いました。

そういうタイプのブルーマールを素人繁殖家が、トライ(血統書上の
体色名は、ブラック、ホワイト&タンといいます)として血統書の申請を
してしまった場合に、そのクリプティックブルーをトライと勘違いして
セーブルマールやブルーマールと交配してしまうと、父母犬の両方から
マール遺伝子を受け継ぐわけですから、上述の危険なケースになって
しまうわけです。


間違った聞きかじりの知識で、ブログやBBSに書き込みをされるのは、
本当に不愉快なものです。私など、セーブルマールが生まれる繁殖を
しているということで、JCCの九州地区中心に非難をされていますし、
2CHでも常習的に書き込まれます。でも、セーブルマールの生まれる
交配だというだけで非難している人たちは、自分の無知と不勉強を
さらけ出しているようなものですから、止めた方が良いと思います。


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